こんにちは！カイです！
進行中の小説制作から、さらに続きの部分を公開します。物語が進む中で、新しい展開やキャラクターの行動が描かれ、ますます魅力的な内容となっています。ぜひ今回の公開部分をお楽しみください！
1. 過去の記事はこちらから
これまでの公開部分をまだ読んでいない方は、以下のリンクからぜひご覧ください。
• 第1回：小説制作のスタート！
• 第2回：小説の進捗を公開！
• 第3回：物語が進展した一部を公開！
• 第4回：続きを公開！
• 第5回：続きを公開！
https://life-with-ai.hatenablog.com/entry/2024/12/27/064144
2. 小説の続き
以下に、小説の続きを公開します。物語がさらに進展し、主人公の行動や物語の舞台が深く描かれる場面です。
第6章 冒頭：祖父の入院と、揺れる尚美の決意
病院の廊下は消毒液の匂いがきつく、足音を立てることさえためらわれた。
「先生……祖父は、意識は？」
「大丈夫ですよ。命に別状はありませんが、しばらくは安静が必要です」
母はほっと胸をなで下ろしつつも、瞳は潤んでいる。
一方、わたしは震える手を必死に隠しながら、白い壁にもたれかかった。
—この封筒の中身を、祖父はあのとき必死に渡そうとしたのだ。
「……早く、開けなきゃ」
封筒から出した写真と手紙を握りしめ、わたしは祖父の病室をそっと覗き込んだ。
うっすらと目を開けた祖父が、何か伝えようと唇を震わせる。
「尚……美……“あのひと”を……」
そこまで言うと、力尽きたようにまぶたを閉じてしまった。
「おじいちゃん……‘あのひと’に会いたいんだね……」
さっき覗いた手紙には、その人への想いがにじむ文面が記されていた。
“あのひと”とは誰なのか。なぜ祖父は、そんなにも再会を願っているのか。
「わたしが、代わりに探さなきゃ……」
祖父のためだけじゃない。今のわたし自身も、この謎を解かなければ先へ進めない気がしてならなかった。
第6章 中盤：写真・手紙が指し示す“場所”
「これ……‘満開の夜桜に願うと、大切な人と結ばれる’……？ なんだか昔話みたいだね」
健太が読み上げる。埃まみれの古文書には、かろうじて読める文字でそんな伝承が記されていた。
「祖父も若い頃、この言い伝えを信じて“あのひと”を待ち続けたのかもしれない……」
そうつぶやいた瞬間、尚美はぞくりとする。
祖父の手紙には、“夜桜の下の駅ホーム”で再会の約束をした——と読み取れる一節があった。
「でも、あの駅……今は使われてない部分もあるし、夜に立ち入るのは危なそうだな」
健太が苦笑いを浮かべる。
「……行ってみよう。今のわたしにできることは、それくらいしかないし」
なおみは決心を固める。桜雪町がさくら祭りで賑わう頃、駅のホームには**「夜桜をライトアップする準備」**があるらしい。
“そこで何が起こるのか見届けたい”——そんな衝動が、彼女の胸を高鳴らせた。
第6章 終盤：母との衝突
「お母さん……どうしてそんなに帰らせたがるの？ わたしだって、気になることがあって……」
尚美が声を荒らげると、母は目をそらした。
「あんたが戻ってきたところで、今さらどうにもならないわよ。おじいちゃんのことはわたしに任せて……」
二人のあいだに、張り詰めた空気が流れる。
「もしかして……お母さん、‘あのひと’のことを知ってるんじゃないの？」
尚美の問いに、母は視線を伏せるだけで答えない。
「わたしはただ……祖父が叶えられなかった想いを、放っておけないだけ」
そう吐き捨てるように言う尚美を、母は複雑そうな表情で見つめていた。
（おじいちゃんの秘密は、母にとっても触れたくない何か……？）
もやもやとした感情を抱えたまま、尚美は家を飛び出す。夜の空には、もうすぐ咲きそうな桜の枝が月明かりに照らされていた。
第7章 「静かな夜の駅ホーム」
「なあ、尚美。本当に行くのか？ 夜の駅はさすがに怖いぞ」
健太は気弱そうに言うが、手には懐中電灯を持っている。
「ありがとう。健太が一緒なら安心だし……それに、わたし、確かめたいんだ」
二人はさくら祭りの準備が始まる前に、夜の桜雪町駅を訪れた。ホームの一部は照明が消えていて、コンクリートの床が薄暗く冷たい。
「おじいちゃんが若い頃働いていたって言ってたの、ここかな……？」
一角には廃棄寸前の古い駅員室があり、蜘蛛の巣がかかった扉がぎい、と軋む音を立てる。
「ん……？ 聞こえるか、なんか音が……」
健太が耳を澄ませる。かすかな風切り音のようなもの。それとも人の足音か？
ふと、遠くの方で、桜の枝がざわりと揺れる気配がした。月明かりに照らされた花びらが数枚、闇に落ちていく。
「……どうしてこんな時期に、もう散ってるの？」
妙な寒気を感じながら、尚美はホームの線路際を覗き込んだ。
すると、視線の先に人影らしきものが見えた気がして——思わず喉が凍りつく。
「誰……か、いるの……？」
返事はない。
風が吹き抜けると、夜桜の枝がまた一斉にざわついた。ほんの一瞬、ホームを横切る“白い影”が見えた気がしたが、気のせいかもしれない。
（祖父の過去に関わる何かが、この場所にまだ残っているの？）
不安と好奇心が入り混じるなか、尚美は足を一歩踏み出した。
健太は後ろで少し怯えながらも、彼女を守るように寄り添ってくれている。
「やっぱり……あのひと、ここに来たのかな……？」
胸が高鳴る。祖父の過去と現在が交差する、この駅ホーム。ここで何が起こるのか、まだ誰も知
3. 今後の予定
• 進行状況：物語はさらに展開が進んでいますが、調整や修正は行わない方針です。
• 公開計画：今後もブログやSNSを通じて、一部ずつ公開を続けます。
• 収益化：今回は収益化の予定はありません。次のプロジェクトで検討する予定です。
4. まとめ：物語の進展を引き続きお楽しみください！
今回の公開部分では、物語が新たな局面に進み、次回の展開にも期待が高まります。次回も進捗を共有しつつ、さらに深まる物語をお届けしますので、ぜひお楽しみにしてください！
